夢の支配者であるドレミー・スイート。
 普段根城にしている遊園地のある夢の世界で目を覚ました彼女は、眠る前のことを思い出せないことに気づく。
 不可解な事態を疑問に思いながら夢の中で過ごすドレミーだが、そこに夢ならではの怪現象の数々が襲いかかる。
 異物を吐き出す、人殺しに失敗する――
 現実での問題を強く示唆するそれらの凶夢は、いつの間にかたどり着いていた夢の世界から脱出する決意を固めさせるには、十分不吉なものであった。
 一つ、また一つと、妨害を掻い潜りながら、時には敗北しながら彼女は夢から覚めていく。
 しかし、現実へと、覚醒を求める彼女は夢の中で気づきもしなかった。
 己を眠りへと誘う存在の、その真の狙いを。この事態の根底に眠る、抗いがたい破滅を。
 少女たちの「最も恐ろしいもの」について述べた、各巻完結型・幻想少女恐怖シリーズ第14弾。

仕様:文庫102P
初版:コミックマーケット94一日目ナ46ab
頒布価格:700円
本文:五十嵐月夜
絵: 紅月カイ
委託: メロンブックス
サンプル: 一章まるごと (pixiv)